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神殿

8.神殿

F50号(116.7×90.9cm)2001年

この作のモチーフは旧約聖書に出てくる「バベルの塔」の話でそれを現代流に解釈して描いたものである。工業文明を象徴する煙突を頂点とする塔に、螺旋状の坂道が敷かれている。その道を13匹の羊たちがひたすら進んでいく。この塔は少しずつ海中に沈みゆく運命にあるため、羊たちは戻ることはできない。つまり、進むも地獄、もどるも地獄、羊たちとこの螺旋状の塔は運命共同体なのである。このような「文明のパラドックス」こそ『楽園の寓話』シリーズの根幹を成す思想である。前年から岡山県美術展に委嘱出品するようになっていたがこの年この作で山陽新聞社大賞を受賞するという思いがけない幸運に恵まれた。県展での受賞は年齢的、キャリア的にもう無いだろうと思っていたので、自分でも意外であった。これで神奈川県と岡山県の両県展で大賞を受賞したことになるがこのような経歴は、全国的にもあまり例が無いのではないだろうか。

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