皆さん、新年明けましておめでとうございます。
今年も皆さんにとって良いことがたくさん訪れる素敵な1年になることを祈っています。
今年の干支はウサギですから、油断しないように持てる力を発揮して、ご活躍ください。
さて、今年の年賀状デザインです。最初はなかなかアイディアが出ずに苦戦しましたが、
妻からもらったショートメールのヒント「ウサギとカメなんかどう?」に頭が反応して、一瞬にして今回の構図が出来上がりました。
メールを見たのが大阪芸術大学からバスに乗って帰るところだったのですが、
バスに乗って喜志駅に着くまでの約10分間に、クロッキーブックにアイディアスケッチを描いて、
それでほとんどの構図が決まりました。
発想のきっかけは、最初にウサギとカメの横向きの姿をスケッチしたところ、
両者のシルエットが帽子の形に見えたことです。
そこからウサギとカメの帽子をかぶった私たちが競争しているところを一気に描き上げました。
家に帰った翌日、印刷用の版下原稿を作ったのですが、
その時に「必死の形相で競争!?」というコピーが浮かび、もう一ひねりしようと、私の左手を妻の肩にかけて、「と思いきや、実は二人三脚でした(笑)。」という落ちを付けることにしたのです。
二人とも古希なので、走るのがしんどくなっている様子をリアルに描いてみました。
実際、自分たちは走っているつもりでも、
傍から見たら「ただあえいでいる」ようにしか見えないかもしれませんね(笑)。
しかし、これからはお互い助け合いの精神で行くことが大事なので、
二人三脚にしたアイディアはよかったと思います。
大事なのはあせって転ばぬように、
相手の状態を思いやりながらゴールのテープを切ることですからね。

今年の個展情報は年賀状の下部左に記したとおりです。
まずは難波高島屋での初の巡回展を成功させることですが、
それが終わると天神山文化プラザでの回顧展
『泉谷淑夫 羊のいる世界・羊のいない世界』が待っています。
これは近年の羊の大作群を第3展示室にずらっと並べ、
第4展示室には羊の登場しない20代の初期作品群を展示して、
その対照を楽しんでもらおうという企画です。
後者は2021年の『陽のあたる岡・第10回記念展』の特別集中展示で一度公開しましたが、
コロナの感染拡大
により、わずか2日間で展示を閉じられたため、今回再展示することにしたものです。
またもう一つの目玉として、
現在制作中の岡山県のあるお寺の天井画対作を事前公開することも予定されていますので、
こちらも乞うご期待!というところです。
天井画の情報は改めてお知らせする予定です。