皆様、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

恒例の年賀状デザインの紹介です。
今年の干支は馬ということで、私の大好きな馬の絵をパロディにしてみました。
対象作は国吉康雄が1947年に描いた《祭りは終わった》です。

第二次世界大戦での大勝利に沸いたアメリカ全土の熱狂も冷め、空虚な空気が漂い始めた頃の状況を象徴的に描いた絵でしょうか。国吉の絵の中で私が最も好きな一枚で、かつて岡山大学の教員採用試験の面接で初めて岡山を訪れた際、帰りに国吉康雄美術館を訪れて、この絵に会いに行ったほどです。
同美術館は当時岡山大学の近くにあったベネッセのビルの中にありましたから立ち寄れたのです。
今この絵は岡山県立美術館に寄託されています。
私が1999年に上梓した鑑賞用テキスト『美との対話』には大原美術館が所蔵する藤田嗣治の《舞踏会の前》と並べて、この絵を掲載しています。
これほど敬愛する国吉の絵を今回私はひっくり返してしまいました。
この絵にどんなひねりを加えるか、アイディアを考えていた時に「回転木馬」というキーワードが浮かんだのです。試みに絵を逆さにしてみたら馬に乗れそうな気がしてきました。
次は家内をどこに配置するかですが、勢いよく蹴っている後ろ足が目に留まりました。そこでそれをぎりぎりでやり過ごすポーズにしました。
私が上で危なっかしく目立ち、家内が下でしっかり支えるという構図です。
私たち夫婦はこんな感じで人生を共に歩み、今年の3月で結婚50周年つまり金婚式を迎えることになりました。
※2026/1/1の美術の散歩道は12時に更新します
