10月2日~9日に開催した、
六本木・湘南台ギャラリーでの東京初個展が盛況裡に終了しました。
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六本木・湘南台ギャラリーは国立新美術館正門から徒歩1分という便利な場所にあり、
同美術館で開催される一陽会と会期が重なっていたこともあって、
今回は多くの一陽会関係者の方々に
私の小品世界・『月と羊のファンタジー』を見ていただくことができました。
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一陽展での大作しか見ていない方が多いので、
小品世界はとても新鮮だったようです。
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私が会場にいたのは最初の3日間と最後の3日間でしたが、
連日大変なにぎわいでした。
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会場が狭かったこともあり、
来場された方々とゆっくりお話しすることもできず、
大変失礼しました。
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そのお詫びと言っては何ですが、
10月4日の「中秋の名月」を撮りましたので、
写真ですが見損なったという方はご観賞ください。
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一陽会の関係者の方々とは別に、
私の教え子たちも会場を訪れ、
私と私の絵に会いにきてくれました。
教員になる前に教育実習や青少年会館の講座で教えた人たち、
平塚の公立中学校や横浜国立大学の附属中学校で教えた人たち、
そして岡山大学で教えた人たちまで、
実に多くの教え子たちが尋ねてくれ、
懐かしい話を聞かせてくれました。
彼らの話を聞くたびに、
自分が一生懸命に美術を教えてきたことが思い出され、
感慨深い時間を過ごすことができました。
今回ほど自分は教え子たちに支えられているのだと感じたことはありませんでした。
私のような者を慕ってくれる教え子たちのためにも、
まだまだ頑張れるというところを見せなくてはと、
決意を新たにした次第です。
今回は25点の出品作中22点を『月と羊のファンタジー』というテーマでまとめ、
額縁もそれぞれ変えて22種類の凝った額を付けてみたのですが、
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この企画は大変好評で、
皆さんに楽しんでいただくとともに、
多くの作品を買い上げていただくことができました。
作者としては、旅立ったそれぞれの絵が、
飾られる新しい御家庭に幸運を運んでくれるように、
そして多くの人に愛されるようにと願うばかりです。
買われた方の幸せそうな顔を見ると私まで嬉しくなり、
改めて絵の力ってすごいなと思いました。
また変わった額縁にも皆さん興味を持たれましたが、
私が先に額縁を買っておいて、
額縁に合わせて絵を描くと言うと、
一様に驚かれていました。
この「額縁魔術」は、
私にとってはちょっとスリルのある楽しみの一つなのです。
何しろ私は額縁コレクターで、
アトリエにはたくさんの変形額がストックされていて、
それを時々取り出しては眺めるのが楽しみなのです(笑)。
ところで、今回の個展で面白いことがありました。会場にいて作品を眺めていたら、
《バランスⅠ》という絵の右下に何かが付着しているのです。
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ゴミでも着いたのかと思い、近づいて見ると、
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何と一匹のハエが止まっていたのです!
手を近づけても逃げる様子もないので、
そのままにしておいたらずっと止まっていました。
よほど居心地がよかったのでしょうか。
そのうちに私もダリの名画《記憶の固執》のように、
画面にハエを精密に描いたような気がしてきました。
証拠写真を載せましたので、とくとご覧ください。
泉谷 淑夫